冷たい川に古いものが浮かんでいる

眉毛に沿って描く ペンが黄色のタッチで落ちる 沈香が燃え尽き、長い間丸まってしまう

結婚してす



結婚してすぐのころ、夫の考えに従って
詐欺に遭わなかったことがある。

新興住宅地に住んでいたのだが
インターホン越しに
「消火器を自治会から販売するように言われてきた」
という売り込みがあった。

夫はいつも「自分から必要としたもの以外は、一切必要なし。
必要なら、自分から連絡する」という考え方をしていた。

そんなわけで、消火器は断ったが
後、自治会から「こんな詐欺が来ているので注意」という回覧板が来た。
ほ~~~ほっほっほ、高笑いである。

詐欺ではないけれど、
今日そんなことを思い出すできごとがあった。

「〇〇生協です」という女性がインターホン越しに来た。

××生協に永年加入しているから、とすぐに断ったが
なかなか引き下がらない。
10分くらい〇〇生協の商品について語り続け、
お試しに1000円の出資金を払って(やめる時には戻る)
1か月だけ註文してくれないか。
××生協の配達日とずれているから、牛乳とかもずらして家に届くので
便利ではないか・・・
いい商品を知らずにいるのは損だ・・・
お試し期間のサービス品はどれがいいか・・・

延々と話は続くし
ま、食品だし。
この自信に満ち溢れた言葉を遮る勇気もない!?
入会するのか?

頭の中はその延々と続く話を聞きながら、めまぐるしく回る。
夫の言葉を思い出した。
「自分が必要としているもの以外は、一切必要なし」だ。
何だって、2箇所の生協に註文しなくちゃいけないんだ!?
いつでも断っていいって・・・そんな面倒臭い電話をわざわざしなくちゃいけないんだ。
その気もないのに、いきなり出資金1000円払えって!?

話をさえぎって、断った。
「せっかく長くお話していただいて申し訳ないけど
これ以上生活の幅広げる気持ち、全くないので・・・
〇〇生協の商品買いたい時は、私から電話します」と。

夫の家訓は役立った。

しかも、こうやって整理してみると
かなり話は強引だ。


 
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