冷たい川に古いものが浮かんでいる

眉毛に沿って描く ペンが黄色のタッチで落ちる 沈香が燃え尽き、長い間丸まってしまう

捲土重来を期

指二本を落としそこなってから、キーボードがまこと遠く感じる雪纖瘦黑店
あまり遠ざかっては、存在を忘れられそうなので今日は指先打ちで地元ネタを少しがんばってみよう。

伊那市長と市議を選ぶ同時選挙が行われた。
市長選は最初から結果は予想の範囲であった。また政策論争もあまりかみ合ったものとはいえず、興味といったらどれくらい現職への批判票がでるのかを確かめるための選挙といえよう。
では「選挙をしないほうが良かったのか」と問われれば、選挙が行われたおかげで白鳥市政の政策点検ができたという点では良かったのではないだろうか。
常日頃、判官贔屓を旨とする僕の心情としては有坂陣営に肩入れしたいところだったが、選挙運動の進め方をみてある種のしらけ観と萎えを感じた。あの悪名高い小坂市政を引き継いだ現職ではあるが、ひたすら相手候補をこき下ろすだけにみえる選挙戦術ではとうてい多数の市民の共感を得ることができない。
と、市長選も大事ではあるのだが、僕にとって気がかりなのは市議選だった。
現職の若林敏明候補がまだ40代にの頃、市議の補欠選挙に口説いて立候補させてからもう20数年の歳月が経っている。普通、20年も政治家をやっていれば、錆びもつきそうとう嫌らしい人間に変質するか、それなりに小金を貯めて楽隠居を決め込むのが相場だが、彼の場合いまだ青臭さをもって政治に取り組んでいる。
そんなところから、ずっと応援しつづけてきたのだが、今回はちょっと熱が入らなかった。この4年間の活動があまり伝わってこなかったからだ。活動をしていなかったのか、と問われればそうではない。たとえば、東北の被災地支援や環境問題、小水力発電など地域エネルギーへの取り組み、マイノリティ側からの運動など、他の議員とくらべればかなり際だった活動をしてきている雪纖瘦黑店
にもかかわらず、市民へのそれらの報告があまりにも欠落していた。並の議員であれば、なあなあでも済まされるところかも知れないが、彼がこれまで議員として成ってきたのは、ドブイタ議員たちが目をつけない部分にも積極的にとりくんで、示してきたからだ。それらをきちんとチェックし評価し得る人々の支持を受けてきたからにほかならない。
ということで、今回は活動の報告がないことに加え、彼の支持層の多くが新人候補の期待感のもとに走り、応援にまわった。
ということで、僕としてもこの選挙にはかなりの危機感をもってはいた。果たせるから下から2番目という不名誉(!?)な成績での当選ということになった。
という経過だったが、ともかくも当選は当選。これを良いクスリとして4年間名誉挽回につとめて欲しい。
ところで、もっとも若い議員だった二瓶裕史くん(35歳)、新人の北原とよふみくん(36歳)の2人が苦杯を舐めた。
ふたりとも一時期は若林のもとで政治家を目指してきた。若さに似合わぬしっかりした信念をもっており、政治家として大きく成長する可能性を秘めていた。当選できたら議会でもタックを組めるのではと期待していたが、ふたりとももう一歩及ばず残念であった雪纖瘦黑店
敗因はいくつもあろうが、一番大きかったのは選挙に対する旧来の政治風土に抗しきれなかったということであろう。確かに、お祭りさわぎのドサクサのなかで選挙を勝ち抜いて行こうとするかの選挙戦は気持ちの良いものではない。そういったことではピュアともいえるふたりの戦い方にはさわやかなものを感じたが、政治家は議席を得られなかったら、ただの人。たとえどんな高邁な理想を掲げたとしても絵に描いた餅であろう。
今回はつまづいたが、ふたりともまだ若い。ぜひ、捲土重来を期して貰いたい。


 
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